げんきっこコラム『令和6年度のインフルエンザ対策について』

こんにちは、看護師児玉です!

11月14日に「今シーズンのインフルエンザ総合対策」が発表されたので、インフルエンザの感染防止や情報提供等についてお話していきたいと思います。

 

●今年流行しているウイルスの型は?

現在国内で流行している季節性インフルエンザのウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型とB型(ビクトリア系統)だそうです。

型によって流行する年代の違いはありますが、全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。

 

●感染防止について

インフルエンザで大切なのは、基本的な感染対策です。

「手洗い」「マスクの着用を含む咳(せき)エチケット」などが有効になります。

マスクの着用は、

  • 医療機関を受診する時や、医療機関や高齢者施設などへ訪問する時
  • インフルエンザの流行期に混雑した場所に行く時

などの場面で特に効果的です。

他の人に感染を広めないためにも、感染から自身を守るためにもマスクの着用を行っていきましょう!

 

また、子どものマスク着用については健康面などへの影響も心配されているので、すこやかな発育・発達の妨げとならないように配慮することが重要です。

 

咳や痰などの症状がある場合は、他の人への感染を防ぐため、「咳エチケット」を心がけていきましょう。

マスクを着用することも咳エチケットの1つです。

マスクを持っていない場合は、「ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れる」ことや、「鼻水・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗う」ことも大切です。

 

●予防接種について

今年から経鼻投与の弱毒生ワクチン(経鼻弱毒生ワクチン)がスタートしましたね!

注射ではなく、両方の鼻に1本ずつ噴霧して、天井を向いてゆっくり5秒数えると終了です。少し甘い匂いがすると聞きました。

対象は2歳以上19歳未満の方に限定されますが、痛みなくワクチン接種できるというのは子どもにはありがたいなと思います。

 

インフルエンザワクチンには、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられています。

インフルエンザは12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、ワクチン接種を考えている方は12月中旬までにワクチン接種をできるといいですね。

ちなみに、ワクチン・検査キット・治療薬については昨年度までの使用量を上回る供給予定量があるようで、不足する心配はいらないようです。

●流行状況を知るには?

厚生労働省からはインフルエンザについてのさまざまな情報提供があります。

 

「インフルエンザ/COVID-19定点報告情報」「学級・学年・学校閉鎖の情報」「インフルエンザ入院患者情報」は、毎週(原則)金曜日に報道発表されているそうです。

下のリンクから確認できます。

 

また、インフルエンザ流行レベルマップも確認できます。

ぜひ情報を活用してみてくださいね!

 

●インフルエンザについてもっと知りたい方へ

厚生労働省から、インフルエンザQ&Aも出されています。

なんと37個もQ&Aがあります。

気になること、わからないことがある方は見てみてください!

インフルエンザQ&A(令和6年度)

 

以上、インフルエンザについてのお話でした。

感染対策をしながら、寒い冬を元気に乗り切っていきたいですね!