げんきっこコラム「ほめることの大切さ」
げんきっこ看護師、児玉です。
もう12月も半ばになってきましたね。雪も積もって、一気に冬らしくなってきました。
げんきっこもクリスマス仕様になってきて、病後児保育を利用してくれたお子さんと一緒にクリスマスツリーの飾りつけしました。
こんな様子で、体調の良い時は車のおもちゃで遊んだり、楽しく過ごしています。
Oくん、ご利用ありがとうございました!
さて、先日zoomで発達障がいの支援についての研修を受けてきました。
学びの多い研修だったのですが、その中で「ほめることの大切さ」がとても印象的でした。
発達障がいを持つお子さんに限らず、どんなお子さんを育てている方にもほめることはすごく大事なんだ!と改めて感じたので、ここでお伝えしたいと思います。
子どもは何度も何度も同じことを繰り返したり、いろんなものを触ったり口に入れたりしたりして学んでいきます。
子どもはひとつひとつ、自分のからだを使って学んでいくので、どんな行動でもすべて成長のために意味のあることです。
でも、子どもと向き合っていると「困った行動」と感じることもあるかもしれません。
子どもの「困った行動」はよくも悪くも目立つ
↓
気づきやすく、叱責しがちになってイライラしてしまう
↓
困った行動に対して「また…!」「いつもいつも…!」と怒ってしまう
↓
子どもの反抗や自信の喪失、意欲の低下につながる
↓
さらに親のイライラ・落ち込みにつながる
…という「親子の悪循環の関係」になってしまいます。
そんな時に、子どもの行動を客観的に見て「いいところ」に注目していくと…
ほめることも増え、子どもは達成感を感じられる
↓
いい行動が増え、困った行動が減り、子どもの自信や心の安定につながる
↓
それが親の自信や心の安定につながる
という「親子の好循環の関係」になるのだそうです。
そして、ほめられることでいい行動は強化され、繰り返されることで習慣になっていきます。
花は毎日水をあげることで、元気な花を咲かせます。
子どもへも水やりをするように、ほめることを欠かさず続けていくことが大切なのだそうです。
「いいところ」を探すポイントとしては、
♥なるべくハードルを下げて「いいところ」を探すこと
♥特別優れているところを探すのではなく、当たり前にしていることがすでにいいところであること
♥普段からしていることが十分素晴らしいことだというということ
などがあるようです。
そして、困った行動には「注目しない」ということも大事だそうです。
具体的には、「子どもに指示やお願いをした後、子どもが行動してくれるまでのあいだ、注目せず様子をうかがう」ということです。
無視するわけではなく…
・視線を他に向ける
・からだの向きを変える
・反応しない
・家事など自分の時間に集中する
…などして、困った行動には注目せず、いい行動が出たらすぐほめるための準備をしておきましょう。
さらに困った、自他を傷つける危険な行動には、
・場所を変えてクールダウンをする「タイムアウト」をする
・「アイ(I)メッセージ」で「~だったけど、お母さん(お父さん)はこういう風にしてほしかったんだよ」と伝えること
が大事なのだそうです。
少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
最後に…
最近、私が印象に残っているのが、「子どもが興味を持ち、熱中しているときは、それが何かにかかわらずその子の脳が発達している時間」という言葉です。
毎日の育児、大変なこともたくさんあるとは思いますが、どんなことも成長につながると信じて、お子さんの良いところたくさん見つけてみてくださいね。
みなさんが笑顔で毎日を過ごせるように応援しています。